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マザーズ市場のプチバブルと崩壊について。 

2016/5/18の暴落とは打って変わって最近(2016/5/20前後)は軟調な相場観の様相が見えますが、
それでも一部のマザーズ銘柄は暴落が止まりません(T_T)

sell in mayに本当に影響されているかどうかは個人的には疑問ですが、
今回は市場崩壊の明らかな要因があったと考えていますので、
その部分がどこにあったのか見ていきたいと思います。

まず前提としてマザーズ市場の市場特性をみていきたいのですが、
そもそもマザーズ市場とはどんなものかというと、

Mothers(マザーズ)は、Market of the high-growth and emerging stocks の頭文字から。高い成長、拡大が期待される事業や新たな技術・発想に基づく事業を行う高い成長可能性を秘めた企業に資金調達の機会を与えるとともに、投資家に新たな投資物件を提供することを目的に、1999年11月に東証において創設された市場。設立後経過年数や利益に関する基準を設けないなど、上場基準が大幅に緩和されたことからアーリーステージの企業の上場も可能となっており、申請から上場までの期間短縮が進められた事とあわせて、上場の迅速化が図られている。
出所:コトバンク『東証マザーズ

と、上場要件が成長企業向けに作られており、かなりゆるいことがわかります。

今回はこのマザーズ市場の上場要件がマザーズ市場のバブルを形成したきっかけであるといっても、相違ないかと考えています。

では、日本取引所の他市場の上場基準はどうなっているかを見てみましょう。
東証上場基準substantial_base.gif出所:日本取引所グループ『新規上場基本情報

「なんだ、東証1部でも3年あれば上場できるんじゃないか(´∀`*)」というのは甘い見込みで、
起業から3年で上場できる起業はほとんどありません、というか存在するのだろうか?

東証一部上場に指定されるためには、
実質的には起業から20年程度はかかるというように言われています。
それは上図のように例えば株主数の下限があったりすることや、
経常利益額の指定があるなど、一定の『規模』が求められることによります。
※余談ですが僕の知っているところでは、リブセンスなどが起業から約7年くらいで東証一部上場までこぎつけていますが、これより短い記録はほとんどないのではないでしょうか。

それに比してマザーズは冒頭にある通り、
新興企業向けのマーケットであるため赤字でもOKなどかなり緩い基準です。
また、流動株式数の基準も緩く、買い集めしやすい銘柄が多いといえます。

実際に市場別の平均PERを見ていくと、
市場平均値
出所:日本取引所『規模別・業種別PER・PBR

東証1部、2部の銘柄が加重平均PERが巷で言われている通り期待収益等を含むPERで約15倍、
会社の清算価値を占めるPBRで約1倍なのに対し、
マザーズの銘柄はPERが96倍、PBRで5.9倍と市場全体が会社の価値以上の膨らみを持っています。
こういった面を勘案すると、マザーズ銘柄への投資は「のれん」を含めて買っているようなものです。

マザーズ市場では新興企業がエクイティファイナンスを行うことによって、
成長原資を早期につかみ、新規性の高い事業を大きく成長させることをもくろんでいる一方、
投資家はこれまでの企業にない新規性のある事業およびマーケットの創設による、
いわば独占的な利益の享受をもくろんでおり、比較的加熱しやすい状況であるのは間違いありません。

5/18は下落率TOP50のうち、30社がマザーズ銘柄となりました。
5/20時点で日本取引所全市場で3,521銘柄が上場しているうち、マザーズは226社と6.4%にすぎません。
さらにそのマザーズのうちの30社ともなると、マザーズ銘柄のうち13.3%もの企業がTOP50入りしているという異常事態(*゚Q゚*)

その中でも5/18の下落率が大きかったTOP5を抽出し、5銘柄およびマザーズ指数の5/13以降の値動きを見ていきます。
下落率TOP5
下落率TOP5ファンチャート
上図をみてまずわかることは、バブルを起こした原因は確かにマザーズ市場の市場要件にあるのですが、
崩壊の明らかな原因は5/13の決算に対する失望売りです。
ロゼッタテラスカイについては決算日が異なっていることもあり、
マザーズ指数連動の売り注文かと考えられます。

そーせいについては、
5銘柄の中では異質の事業である医療・バイオ関連銘柄であり、下降線をたどりつつも一定の水準を維持しています。

で、問題は残る2社のブランジスタ、そしてジグソー
ブランジスタは秋元康さんと共同でゲーム開発を実施するというリリースがあり、
ジグソーはAI、IoT、クラウドなど最新技術?を使った事業展開をしていると記載があります。
それにしてもジグソーの事業は全くわけがわかりません、これは売上をどこで稼ぐのだろうか。
完全にバズワード先行型の会社で、実態がふわふわです。

ジグソーの株価はいったん5/20時点で下げ止まっているように見えますが、
より下落幅が大きくなるか再度仕手筋化するかどちらかの運命しかないでしょう。
それにしても、なかなか面白いIRも出しています(;゜0゜)
リンク:ジグソー『1Q決算後の株価の推移について

・・・残念ながらこれらのニュースや事業に対する深読みが、実体のない青田買いにつながってしまったというのが今回の件だと考えています。
その前後の動きは大量保有報告書を見てみなければなんとも言えない部分もありますが、
あとは仕手筋の介入量を見てみたいところです。

では最後にこれらのTOP5銘柄の事業内容とPER、PBRを見てみます。
下落率TOP5銘柄の事業
言わずもがななのですが、最後の答えがこの表にあります。
各社ともにPER、PBRがただでさえ膨らんでいるマザーズ平均よりも高いのです。
そーせいに関してはPERはこの中では低めですが、
PBRからすると相当高め((´・ω・`;))

その他の銘柄もPER、PBRともに高すぎです。
これだけ見ると、どうしてロゼッタが5/20時点である程度値戻しができたのかも謎でしかありません。

また、事業自体もなんとも言えない会社が多いです。
ジグソーは前述したとおりですが、
ブランジスタはただでさえ縮小傾向にある雑誌系のマーケットで、果たして電子化しただけで生き残れるのだろうか。
現在は提供されているコンテンツ量が多いので、わざわざアプリをダウンロードしてまで雑誌を手に取る層は多くはないでしょう。
ブランジスタが提供するコンテンツをどう手に取ってもらうのか、その戦略策定がより肝要です。

また、テラスカイも事業展開内容はやや微妙です。
SIerに近い傾向を持っていますが主製品の開発を独自に行っているわけではないため、
基本的には製作元に利益が流れやすい体質かと考えています。
とはいえその分複数の商品の営業代行ができるわけですが、
そのような営業代行は昔からある手法の1つに過ぎません。
成長率は高いですが、こぞって投資したくなるような事業展開内容ではないし、
厚切りジェイソンは有名ですが、厚切りジェイソンへ応援投資するような稀有な存在はいないだろうし。
僕個人としては投資意欲が出ない銘柄です。

そーせいは医薬品開発のため、
FDAの承認が下り、国内外の特許がとれさえすれば長い利益が見込めます。
とはいえ薬の研究開発には時間も金もかかるし、
当たるかどうか判断するのは医療市場に精通していない限りむずかしいと考えています。

ロゼッタの事業は僕個人としては嫌いではないですが、
競合を鑑みた際、Alphabet社が君臨する懸念があります。
運よく買収されてEXITとなれば良いでしょうけど、AI研究でアメリカに勝てるのだろうか。
僕はAI関連ニュースに疎いのでわかりませんが、この5社のなかだったら一番応援したいかなー。

というわけで今回得られた教訓は、
エマージング・マーケットと同質の傾向を持つ市場のような、
リスクが不明で不確実性のある市場では、
①1銘柄への集中は絶対にさせないこと
②事業実態を同業他社の実績、技術分野であれば先行研究のレビュー等を精査すること
③少しでも不明な部分があれば一切投資しないこと

といったところをルールとして持っておくのが良いのではないでしょうか。

僕も面白い事業を見つけたら投資してみたいと思いますが、
ほどほどにするよう心掛けたいと思います。

"一攫千金"ほど、甘美でそして残酷なものはないのでしょうから。


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